トヨタ・サントリー戦は第5節屈指の好カードと思われた。
が、終わってみればトヨタまさかの惨敗。
これはいったいどうしたことだ。
あの「強いトヨタはどこへ行ったのか
この2年、トップリーグ・日本選手権と、そこには間違いなく「強いトヨタ」がいた。神戸製鋼・サントリー・ヤマハと並ぶ「新4強時代」の到来を印象付けたものだ。
そして今年さらに上へ。そういう試合になるはずだった。
だが試合はサントリーの強さ・上手さ・スピードばかりが目立ち、トヨタはほぼ「引き立て役」であったと言っても過言ではない。
個々のプレイはそう悪くはなかったと思う。もちろん甘いタックル、つまらないハンドリングミスはあった。がそういう個別のプレイが惨敗の原因だとは思えない。大勝サントリーにだってもちろんミスはあったし。
この試合のメンバーも今年からウィリー・ルルー、マレ・サウが加わり去年より「強化」していると言える。(全盛期をすぎたと思っていたマレ・サウだが今期キレッキレだったし。)
何が悪かったのか。
シロウトの私には残念ながらよくわからない。
ラインオフサイドが多すぎる
ただ気になることが一つ。
特に前半、ラインオフサイドがやたら多かった。実際にペナルティ取られたのは4つぐらいだったかもしれないが他にアドバンテージ中にサントリーのトライに繋がったものもあった。さらにはレフェリーは取らなかったものの、画面上からは明らかに「立ち位置」からオカシイのが見て取れた。解説藤島大氏も「トヨタのラインオフサイド気味」はしきりに気にしていた。
これはやはり異常である。
ラグビーのペナルティは各種ある。スクラムの反則や、事故的に生じた「危険なタックル」などはナンボ意識しても防げない場合もある。
けれど、ラインオフサイドなど本人・チームが気をつければ防げるものである。それができない。何度も繰り返す。敵ゴール前で直接PK失点になったものも2つ。
(後半早々、小原の「幻のトライ」につながったルルーの飛び出しはオフサイド覚悟の「起死回生プレイ」であったと思う。これについては「規律」の問題ではないのだろう。が、そもそもあんなプレイを選択するしかなかったチーム状態であることをルルーも感じていたゆえなのだろう。)
「今年は優勝」しかなかったはずが・・
トヨタといえばもともとが地力はあるものの、よく言えば「豪快・おおらか」、悪く言えば「大雑把」な試合をするチームだった。ま、優勝を狙えるチームではなかったということだ。
それが2017年、南アのW杯優勝監督ジェイク・ホワイトが監督に就任するや新人姫野を主将に抜擢。トヨタを2年連続ベスト4に導いた。
間違いなく「優勝を狙えるチーム」への大変身だったと言える。
ところがホワイトは昨シーズンで退団。後任はサイモン・クロン。相談役にはなんとオールブラックス監督だったスティーブ・ハンセンという豪華な布陣。トヨタファンとしてはホワイトが残したものの上にハンセンらがさらに上積み、姫野・茂野・木津ら代表組はさらなる成長、さらにルルー、キアラン・リードら世界的プレイヤーを加え絶対優勝、という期待しかなかったと言える。去年より弱くなる要素など何もなかった。
だがこの日の惨敗。
またもや「優勝になど届かないチーム」に後退したとしか思えない試合ぶりだっった。
ラインオフサイドすら制御できない「大雑把ぶり」に今年のチーム力が現れていたのだと思う。
ブレイクダウンからの被ターンオーバーの多さも異常か。記録上は8。これもサントリーが上手かったと言うよりブレイクダウン時のトヨタの「大雑把さ」が目に付いた。
日本選手権に期待する・・?
残念だ。
優勝争いができるチームは多いほど見る側は楽しみが増えるし。今期は東芝も復活して5強時代の到来を喜んでいたのに。
もはやトヨタのトップリーグ優勝はないだろう。
が、日本選手権の開催・日程が正式に発表された。まずはトップリーグ4位を目標に日本選手権での「大復活」に期待する。
・・・しかないか。