日野は本来「被害者」の立場だった
そもそもの間違いは「彼」の違法薬物犯罪が発覚した時点での日野の対応だ。
実際、普通に考えて日野・協会関係者ともにこの一報を聞いた時は思ったはずだ。
「なんて事をしてくれた!どうしてくれる!」
この「被害者意識」こそ正しい。
ところが日野はまず「お詫び」と「無期限活動自粛」を表明してしまった。
この「日野の決定」についてはもちろんその先例となったトヨタの決定も大きい。個人犯罪について「チームとしての反省と活動自粛」をこの時ラグビー界は容認してしまったのだ。
(短期間に3人のトップリーグ選手が違法薬物で逮捕された事は「異常事態」ではあると私も思う。私が調べた限りではプロ野球やJリーグでは現役選手が違法薬物で逮捕された例などないのだ。(ドーピングは除く)
「新型コロナによる休止期間」で、できうる限りの「再発防止策」を講じる事には全く異論はない。ただその事と、選手・ファンに犠牲を強いる「試合中止」は全く別次元の問題である。)
「危機管理は初動で決まる」とも言われる。本来「被害者」である立場を自ら放棄して「反省・自粛」など表明すればあとはもうぐしゃぐしゃ。
この決定は太田チェアマン(写真)、森会長、岩淵専務理事の3人で行われ、異論はなかったという。もちろん3人とも代表歴のある「元名選手」。だが「大組織の危機管理の専門家」などではない。
「新型コロナ」が収まれば今季もトップリーグは続く、さらに新リーグへと続く。
今後またなんらかの犯罪者が出るたび、間違った「ワンチーム精神」を発揮して「ラグビー界としての反省」「選手教育のため試合休止」など繰り返されるのはカンベンして欲しいのだ。
〈追記〉この問題を考えるにあたり「危機管理」という切り口でヒントを与えてくれたのはOさんでした。お礼申し上げます。この文章がOさんの意と沿うものであったかはわかりませんが。


野球そっちのけで「流しそうめん」やるやつもいた。(写真)
「東京ヤクルトスワローズ」「横浜DNAベイスターズ」。中日、阪神はまあもともと「地域名」的な名前ではあったか。
だが「プロリーグ」の定義は必ずしも「全選手のプロ契約」などではない。Jリーグも当初は「社員選手」が複数いた。のちに複数のクラブ、五輪代表などで監督を歴任し、手腕を発揮する反町康治(写真)だってはじめは全日空の「社員選手」だった。